藪の中

青空文庫 おすすめ」で出てきたので芥川の藪の中を読んだ。
あまりいい話ではないのでおすすめしない。
wikiがあったので読むと、短い小説なのに論文がたくさん書かれていたり「藪の中」論そのものが論じられたりしているらしい。
ネット上でもあれやこれやと真相を探っているサイトがたくさんあった。
しかし客観的な事実が判明したところで真相はわからないのではないかと思った。
監視カメラが事件の一部始終を捉えていたとして、誰がどういう風に殺したのか具体的にわかったとして、動機を説明するのはその人の言葉である。
また何か嘘をつくかもしれないし自分の心を騙しているかもしれないので信用できない。
勢いで言ってしまうこととかタイミングとかあるし時間が経つとその時本当だったことが嘘になる。
真相が情報の少なさや偽情報によって藪の中みたいになってしまうのではなくて真相はもともとどこにもない。