同乗者

僕が今特に何も考えず日々を送っているのは誰かの望み通りであったかどうか。
僕がせいぜい考えていることと言えば、危険とか不安とかはやはり感じるだけ無駄だなということ。
例えば、過激な速度で突っ走っている自動車に二人乗っているとする。運転しているAさんは快適であるが、助手席に座っているBさんはいつ事故をするかと寿命のちぢまる感じ。この時、二人の主観的な危険にはかなりの差があるのだが、客観的な危険は一定である。
これを他のことに置き換えてみたりすると、人を信じることの不思議さにとまどいがちな心に嫌気が差す。