車輪の中

車輪の中で暮らしています。車輪の中から見ています。雨の日も曇りの日もここで眠ります。私のエネルギーはすべてこの車輪の回転に使われています。ここから見えている景色が何かを語りかけるわけもないです。誰かのためにというのは嘘です。私は自分が重要だと思う何かを知りたいです。傷ついたり忘れたりしながら距離を稼ぐより、誰もいないところに行ってみたい。そういう風に回転したいと思っています。